前回の記事では、ANAのプレミアムステイタス制度の全体像(取得条件の考え方)を整理しました。
今回はその続きとして、ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンドで何ができるのかを、比較表+時系列で「違いが見える形」に落とし込みます。
この記事はANAでプレミアムステイタスを取得し、SFC(スーパーフライヤーズカード)も保有している筆者が「聞いた話」ではなく、自分の実体験と、公式情報をベースにまとめた内容です。
※この記事は 2026年1月19日時点 の情報を基に作成しています。制度・特典は変更される可能性があるため、最新情報はANA公式サイトもあわせてご確認ください。
※この記事は「ANAのプレミアムステイタス制度の全体像(ガイド記事)」の続編として、「ステイタスを持つと何ができるのか(特典)」を整理する回です。
この記事でわかること
この記事では、ANAのプレミアムステイタスである
- ブロンズサービス
- プラチナサービス
- ダイヤモンドサービス
について、
- それぞれがどんなステイタスなのか(概要)
- 何ができるのか(比較表)
- 具体的にどう便利なのか(項目別に整理)
という流れでまとめます。
「空港でラウンジの入口を見かける」「保安検査で優先レーンを通る人がいる」「先に搭乗していく人がいる」
──そういった“気になる光景”が、どういう仕組みなのかも、ここで分かります。
ANAのプレミアムステイタスは主に3つ(ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンド)
ANA公式で案内されているプレミアムステイタスは、主に以下の3段階です。
- ブロンズサービス
- プラチナサービス
- ダイヤモンドサービス
「上級会員」という言葉は、これらのステイタスを指して使われることが多いです。
※ SFC(スーパーフライヤーズカード) は、ステイタス名そのものではなく、一定条件を満たした人が申し込めるクレジットカードという位置づけです。
まず全体像:ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンドの比較表(6項目)
最初に、「何ができるのか」をざっくり把握できるように比較表を置きます。
※この表は「代表的な特典」を抜粋して整理したものです。
路線・運賃・利用条件によって細部が変わることがあります。
比較表(代表6項目)
| 特典(代表例) | ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド |
|---|---|---|---|
| 航空会社ラウンジの利用 | △(条件あり) | 〇 | 〇 |
| 優先保安検査 (優先レーン) | × | 〇 | 〇 |
| 優先搭乗 | × | 〇 | 〇 |
| 預入手荷物の優待 (許容量など) | △(条件あり) | 〇 | 〇 |
| 優先手荷物受け取り | × | 〇 | 〇 |
ここから先は、上の比較表をベースに「そもそもそれは何なのか」→「ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンドで何が違うのか」を、項目ごとに具体的に見ていきます。
4-1. 航空会社ラウンジの利用(カードラウンジではなく“航空会社ラウンジ”)
ここで言うラウンジは、いわゆるクレジットカードで入れる「カードラウンジ」ではなく、航空会社が用意しているラウンジ(ANAラウンジなど)です。
一般的に、航空会社ラウンジの方がサービスの質・快適さが上がりやすいと言われます。
ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンドの各ステイタスで「どのラウンジが使えるのか」は次の通りです。
比較(航空会社ラウンジ)
| 特典 | ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド |
|---|---|---|---|
| ANA LOUNGE | △(条件あり) | 〇 | 〇 |
| ANA SUITE LOUNGE | × | × | 〇 |
ブロンズ
ブロンズは「航空会社ラウンジにいつでも入れる」というわけではありません。
利用には条件があり、マイルやアップグレードポイントを使ってANA LOUNGEを利用できるケースがあります。
アップグレードポイントについては制度自体が2027年3月で廃止することが決まっています
プラチナ
プラチナになると、特典として ANA LOUNGEを常時利用できます。
空港での待ち時間に、座れて・電源があり・落ち着ける場所があるだけでも、移動の疲れ方が変わります。

ANA LOUNGEについては公式のページがございますので、貼っておきます。
ダイヤモンド
ダイヤモンドは、ANA LOUNGEに加えてANA SUITE LOUNGE(最上級ラウンジ) を利用できます。
「空港滞在の快適さ」という意味では、ダイヤモンドは別格です。

ANA SUITE LOUNGEについては公式のページがございますので、貼っておきます。
4-2. 優先保安検査(優先レーン)
優先保安検査(優先レーン)は保安検査場(手荷物検査)の入口で並ぶ列をショートカットできる仕組みです。
保安検査=手荷物検査とは航空機に乗る前に行うセキュリティチェックのことです。
危険物など、航空機に持ち込んでは行けないものを持っていないかをチェックされます。
このサービスは混雑している空港ほど効果が出やすく、「出発前のストレス」を減らせる代表的な特典のひとつです。
実際私も使っており、通常の保安検査場が20〜30分通過するのにかかるのに対して、このサービスを使うと5分ほどで通過できました。
このあと、ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンドで利用できる範囲(同行者の扱いも含めて)を整理します。
比較(優先保安検査)
| 特典 | ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド |
|---|---|---|---|
| 優先保安検査 (優先レーン) | × | 〇 | 〇 |
ブロンズ
ブロンズは、優先保安検査の対象ではありません。
基本的には通常レーンに並ぶことになります。
プラチナ
プラチナになると、優先保安検査(優先レーン)の対象になります。
混雑する時間帯ほど効果が大きく、「空港で消耗しにくくなる」という意味でかなり強い特典です。
ダイヤモンド
ダイヤモンドも優先保安検査の対象です。
プラチナと同様、空港の混雑を避けやすくなります。
この特典について、同行者(家族)がいる場合については、制度として明確に「必ず適用」と放っていません。
ただし実際には、チェックインカウンターで相談すると案内してもらえるケースもあります(※あくまで経験談/空港や係員判断によります)。
4-3. 優先搭乗
優先搭乗は、一般搭乗より先に機内へ案内される仕組みです。
早く座れるだけでなく、
- 荷物棚が空いているうちに手荷物を収納できる
- 子連れでも落ち着いて座席周りを整えられる
といったメリットがあります。
隣に人がいたりするとなかなか離陸の準備をしづらかったりしますよね。
また、席に行ったら座席上の棚にスペースが無く、別の場所に収納したというようなことはないでしょうか?
そういったことを解決してくれる特典です。
このあと、ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンドで優先搭乗が対象になるかを整理します。
比較(優先搭乗)
| 特典 | ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド |
|---|---|---|---|
| 優先搭乗 | × | 〇 | 〇 |
ブロンズ
ブロンズは、優先搭乗の対象ではありません。
一般搭乗の案内に従って搭乗します。
プラチナ
プラチナは、優先搭乗の対象になります。
家族旅行・子連れ旅行の場合、搭乗のバタつきを減らすのに役立つ特典です。
ただし、ダイヤモンドメンバーやファーストクラスなどが優先されます。
ダイヤモンド
ダイヤモンドも優先搭乗の対象で、かつファーストクラスと同じ優先度となりますので、ほぼ全ての人より先に搭乗することができます。
プラチナと同様に、余裕を持って搭乗しやすくなります。
この特典は、同行者の扱いは空港や運用で変わる可能性があります。
現場で相談すると柔軟に案内してもらえるケースもあります(経験談)。
4-4. 預入手荷物(許容量/優先受け取り)
ここで扱うのは「手荷物」ではなく、チェックイン時に預ける預入手荷物の特典です。
ステイタスがあると、
- 預入手荷物の許容量が増える
- 到着後に荷物が早く出てくる(優先受け取り)
など、移動の負担が減りやすくなります。
実際に私も恩恵を受けましたが、本当に嬉しい特典です。
特に、優先受け取りは他の人より出てくるのが10分早いだけで、空港から市街地への電車に間に合うことがありますので、荷物の受け取りだけにとどまらないサービスです。
このあと、ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンドでどこが変わるのかを整理します。
比較(預入手荷物)
| 特典 | ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド |
|---|---|---|---|
| 預入手荷物の優待 (許容量など) | ◯(国際線のみ) | 〇 | 〇 |
| 優先手荷物受け取り | × | 〇 | 〇 |
ブロンズ
ブロンズでも預入手荷物の許容量優待はありますが、国際線を利用時のみです。
国内線では通常通りの許容量になります。
国際線における許容量優待については搭乗クラスによって変わってきますので、都度公式で確認をしてください。
一方、預入手荷物の優先受け取りの優先は国内線、国際線ともにありません。
プラチナサービス
プラチナになると、預入手荷物の優待に加えて優先手荷物受け取りが対象になります。
荷物受け取りのターンテーブルで「待つ時間が短くなる」という効果があるので、地味に効きます。
ダイヤモンド
ダイヤモンドも優先受け取り対象です。プラチナと同様、到着後のストレスを減らせます。
一般的にプラチナステイタスの保有者と同等か、それ以上に早くでてきます。
スターアライアンスのステイタスはどうなる?
スターアライアンスとは
スターアライアンスとは世界最大級の航空会社のアライアンス(連合)です。
世界には3つの大きなアライアンスがあります。
その中の1つで、加盟航空会社の数でいうと、最大になります。
このアライアンスの航空会社は別々の航空会社でありながら、時と場合によって、1つの航空会社のように振る舞います。例えば乗り継ぎの際など。
ANAのステイタスとスターアライアンスのステイタス
ANAでプレミアムステイタスを取得すると、スターアライアンスのステイタスにも連動するようになっています。
- ANAプラチナ/ダイヤモンド → スターアライアンス ゴールド
- ANAブロンズ→スターアライアンス シルバー
なお、プラチナ、ダイヤモンドが申し込めるSFCはスターアライアンス ゴールドが付与されます。
海外旅行や、他社便を使うときにもメリットが出てくるので、このあたりは別記事で「使い方」に絞って整理します。
最後に|ステイタスは「贅沢」ではなく、旅の負担を減らす工夫
ここまで、ブロンズ/プラチナ/ダイヤモンドで「何ができるのか」を代表項目に絞って整理しました。
ただ、ANAのプレミアムステイタスは、豪華さを見せるためのものではなく、旅の負担を減らして、余裕を作るための仕組みだと私は感じています。
特に夫婦旅行や将来の子連れ旅行では、
- 待ち時間が整う
- 焦りが減る
- 疲れが軽くなる
こういう差が積み重なって、旅の満足度が変わってきます。



コメント